全工程を網羅する、
ISO9001準拠の
品質マネジメントシステム
私たちの品質管理は、お客様からご注文をいただき、仕様を確認するその瞬間から始まります。設計、プログラム、製造、検査、出荷に至るまで、全ての工程で決められた手順と基準に基づいたチェックが行われ、その記録は「誰が、いつ、何をしたか」が明確な形で全て保管されます。
このトレーサビリティの徹底により、万が一の際にも迅速に原因を追究し、的確な対策を打つことが可能です。継続的な改善活動を通じて、「工程内不具合件数の25%減」といった具体的な目標を掲げ、常に品質向上に努めています。
機械検査だけでは見抜けない品質の「気配」
多くの製造現場が自動検査に移行する中、大明ではベテラン技術者4名が部品検査を専任で担う、手厚い体制を敷いています。 この4名体制は、同業他社と比較しても圧倒的に手厚く、高い品質要件を持つ半導体・鉄道分野の顧客に対して、品質コストを惜しまないという強い経営意思の表れです。
機械が測れるのは決められた数値だけです。しかし、ベテランは、図面には現れないわずかな歪みや、溶接ビードの微妙な乱れから、将来起こりうる不具合の予兆を読み取ります。彼らは、当社の品質を守る「生きた品質保証システム」であり、「最後の砦」として機能します。
柔軟性を生む
「セル生産方式」と「迅速な意思決定」
多品種少量から量産、そして急な割り込み生産に対応するため、私たちはセル生産方式を採用しています。私たちは、一人の作業者(あるいは少人数のチーム)が、一つの製品を最初から最後まで責任を持って作り上げる「セル生産方式」を採用しています。
この方式は、一人の作業者(あるいは少人数のチーム)が、一つの製品を最初から最後まで責任を持って作り上げるため、急な仕様変更や生産順の組み替えに、ライン全体を止めることなく柔軟に対応できます。
さらに、毎朝の短時間朝礼で前日の不具合情報や進捗状況を全社で共有し、意思決定を迅速化しています。この迅速な体制は、高頻度で発生するお客様からの緊急ニーズや割り込み生産の要求に応えるための、組織的な仕組みとして機能しています。
徹底したトレーサビリティと
再発防止の仕組み
万が一、不具合が発生した場合も、まず誠心誠意お詫びし、迅速に製品を回収します。そして、トレーサビリティ記録を遡り、原因を徹底的に究明します。信頼回復のために最も大切なのは、失敗から逃げず、誠実に向き合い、二度と同じ過ちを繰り返さない仕組みを構築することだと考えています 。
品質への妥協を許さない姿勢と、それを実現する強固な生産体制。それが大明の信頼の基盤です。